2006年 03月 17日
最後のあがき
 前回の休みからのべ20日間を経て、やっと今日休みになった。しかも6日間。で、更にめでたい事に、この6日間の休みが軍中の言葉で「退伍假」といい、そう、除隊前の最後の休みとなったのだ。休み明けにまた部隊に行き、除隊令をもらってくればそれでこの1年4ヶ月の兵役は終了となる。やっと、だ。もともと除隊まで週休2日で休むだろうと思っていたが、連長のはからいで3月の休み6日間を最後の最後に貯めて一気に休む事になった。連長に感謝、この方が色々と手続きなどがしやすいもの。
 さてこの20日間、もう部隊では先輩がいなくなって、自分が一番経験が多い「老兵」になって、通常除隊を待つだけの老兵は特に職務も与えられず、部隊が授業などしてる時は宿舎に残って留守してるだけになるんだけど、オレの場合はそれとは180度違って、この最後の20日間が一番疲れる日々となった。3月3日に、その次の日に部隊が恆春基地に進駐する前準備をする人員として先に恆春へ行き、部隊のために小雨の寒い中テントを張った。そう、この恆春基地の訓練はテント暮らしから始まるのだ。恆春名物の下ろし風に阻まれながらもテント張りは無事に進み、4日に部隊は到着しそのまま住み込んだ。そして、疲労困憊の日々が始まった。
 まずは訓練開始の式典に参加し、ここではトランペット兵としての役目を果たし、司令をトランペットで向かえた。この次の日にまた司令部に日本のお客さんが来て、通訳としてお呼ばれされた。今回は日本交流協会の方が司令部を参観し、この方はもう中国語が達者で通訳なんて必要なかった。それでもお喋りなどしたりした。名刺をもらったが、軍で交流協会の方と知り合えたのはとても大きな収穫だ。この日は恆春-左営と往復300キロの道のりを経て、部隊に戻った。その部隊といえば土日の休みに向けて片付けに入った。オレはといえば土日は軍営で留守し、月曜からはどんな日々が始まるのだろうかとやきもきしながら過ごした。
 月曜から始まった訓練は厳しいものではなかったが、オレたちは「歩兵」という事なので、とにかく歩きに歩いた。軍営から訓練場まで歩き、訓練場でも更に歩き、また歩いて帰る。装備、荷物もまた重くて、寝袋やらいっぱい物が詰まった重いバックパックを背負って、更にはそれぞれ担当している武器を手にしている。両肩は筋肉痛、足にはまめが出来放題。一日多い時で30キロを歩くこの訓練、昨日まで約2週間続けていた。本当に疲れた。

 昨日の夜10時に休みになり、疲労困憊の体を引きずってバスに乗って恆春から高雄に向う。これだけで2時間。更にいつもの長距離バスに乗って台北へ。全部で7時間かかって、今日の早朝5時にやっと到着した。だが、ここで休む訳にはいかず、まずはビザの手続きやエアチケットの予約を済まさなければいけなかった。これをちゃんとやっておかないと、せっかく除隊になっても日本に帰るのが延び延びになってしまうからね。そんな訳で、ちゃんと体を休ませたのは今日の夕方前からだった。
 この休みの間は、親戚に会って最後の挨拶をしたり、軍で知り合った友達とかとも会う予定。次に台湾に来るのはいつになるか分からないし、もう来る事はないのかもしれないしね。あぁ、そんな事はないか、仕事で来るかもしれないし。ともかく、2度と会わなくなるかもしれない人がいっぱいいるという事だ。やっと、だな。やっとこの時を迎えたのだ。
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by aynil24 | 2006-03-17 22:28 | stairways to heaven?


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