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2005年 04月 17日
泳ぐ事に意味があった
 予定よりも半日以上の帰宅、前回もあった早めの休みだけど、今回は自分の力で掴み取った。今実は水泳の集中訓練に入っているんだけど、うちの営の営長は訓練が始まる初日にこんな宣言をしました。「600m泳ぎきった人には漏れなく休みの前日に帰れるようにするから、みんな頑張るように」と、義務役の兵士にとって最も大事な休暇と言うものを奨励として出した。なので、みんな必死である。オレは休みがもらえるから頑張る、という気持ちは不思議となくて、ただ泳ぎが上達すればいいなぁとしか思っていなかった。
 そんな感じで初日は始まって、いざ泳いでみるとやはり50mが限界だった。で、集中訓練なので、一日中泳ぐ。ぎこちない息継ぎの練習のため、ひたすら泳ぐ。とにかく泳ぐ。そして驚いた事に、初日終了間際、300m泳ぎきったのである。こうなると楽しくなるもので、次の日の授業が楽しみでしょうがなかった。次の日は朝違う授業があって泳げなく、午後、息継ぎのコツをすでにつかんだ気がしたので、授業が始まると測定に挑戦した。するとこれまたびっくり、一気に600m泳ぎきってしまったのである。これだけ短期間にここまで泳げるようになったのは本当に嬉しい。
 泳ぎきってしまった事に対して実は後悔もあったりした。実は基準に達した人は次の日からは泳がなくなり、違う仕事を与えられるのだが、みるみる上達して泳ぎが楽しくなってきたオレにとっては望まない事だったりする。そんなルールなので仕方がないんだけどね。そんな訳で次の日早速違う任務が舞い込んできた。朝食を食べて一息ついてると、急に簡単な荷物をまとめて集合しろなんて命令が。洗面用具、着替え、寝袋など本当に必要最低限のものをビニール袋に詰め込んで集合する。
 集合してから分かったんだけど、どうやら違う営区に行き、そこでの仕事を手伝うようだ。集合して少し待つと軍用ジープが到着、うちの連から派遣される俺を含めた8人はそそくさと乗り込み出発。20分強くらい揺られた頃だろうか、海辺にある景色のすばらしい営区に着く。鳳岫という営区で、鳳鼻頭という港の隣にあって、営区の高台から見える海はなかなかのものだった。この営区にある砲台を整備するためにオレたちは呼ばれたようだ。この日から今日の夕方休みになるまで、ずっとここで砲台の整備をしていた。
 砲台の壁、そして大砲はもうボロボロになっていて、天井などのコンクリは崩れ落ち、大砲は海風の影響をもろに受け錆び放題。オレたちの仕事は、大砲の錆を落とし、天井・壁のコンクリを補強し、更にそれぞれにペンキを綺麗に塗り、これらの砲台が出来て間もないかのように見せることだった。どうやら近いうちに長官が視察に来るようで、そのため整備らしい。
 水泳も砲台の整備も、そんなことはどうでもいいんだよな、ほんと。今週ずっと何を考えていたかって、明日、いよいよ彼女が台湾に来るんだな。それが楽しみでしょうがない。そんな前日に早く台北に戻れたのは今になるとやっぱり嬉しく感じたりする。色んな準備をする時間が出来たからね。楽しみ。とにかく明日が楽しみだ。

by aynil24 | 2005-04-17 23:59 | training days | Comments(2)
Commented by uncleXML at 2005-04-20 10:30
600mも泳げるとは逞しい。
私なんか、100mいけるかどうか…。
きっと足がつってしまうでしょうね。
昔はいくらでも泳げたんですけどね。
そろそろ5ヶ月ですね。
中間点まであと少し。
Commented by aynil24 at 2005-04-21 19:41
600mなんて無理だなんて思ってたんですけど、
意外とあっさりクリアしてしまったんですよね、
これは本当に自分でもびっくりなんです。

今日彼女が日本に帰ってしまった事で
更に日本を思う気持ちが強まった気がします。
まだまだ先が長そうです・・・


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